厚生労働省の研究補助事業による多くの両立支援の研究班が存在します。このページでは、それら研究班のHPを紹介しています。研究班ごとに特色のある最先端の研究がおこなわれています。両立支援についてより詳細に知りたい方はそれぞれの研究班を確認してみるといいでしょう。研究成果については、直近の研究班の成果物を先頭とし、順に並べています。研究成果や所属は研究実施時のもので現在のものと必ずしも一致しない可能性があります。
事業場内外の産業保健スタッフと医療機関の連携モデルとその活動評価指標
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本研究班では成果物として、中小企業における治療と仕事の両立支援のススメということで、ヒアリング成果をもとに、主に治療と仕事の両立支援の推進において課題となっているリソースの限られている中小企業向けに、一般的な事例、社会保険労務士の活用、労働衛生機関の活用、などを紹介しています。中小企業の経営者や人事労務担当者の啓発に有効な ツールとなっています。また、セミナーの報告書も掲載しています。
2017~2019年度 労災疾病研究補助金 (170401-02)
『治療と就労の両立支援のための事業場内外の産業保健スタッフと医療機関の連携モデルとその活動評価指標の開発に関する研究』
研究代表者 北里大学 堤 明純
医療機関における両立支援の取り組みに関するツール集
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こちらの研究班では、医療機関での両立支援の取り組みが促進するよう、広報・啓発資材や導入する際の実際の手順などが示されています。以下の4つの資料のダウンロードが可能です。
【広報啓発資料】
・医療者向け啓発チラシ
・両立支援院内チラシ
【情報ツール】
・医療機関における治療と仕事の両立支援導入ガイド
・配慮事項一覧(乳がん・大腸がん編)
2017~2019年年度 労災疾病研究補助金 (170402-1)
『医療機関における両立支援の取り組みに関する研究』
研究代表者 横浜労災病院 中村 俊介
ウイルス性肝炎と両立支援の研究
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ウイルス性肝炎は検査をすれば確実に早期発見ができること、特にC型肝炎において治療成績が格段に向上したことを受けて、数多くの両立支援研究が実施されています。
◎働く人の肝炎検査と治療ガイド
会社で肝炎検査を実施する際の労働者の同意の取り方や、肝炎疾患の両立支援に関する情報がまとめられています。
2017~2019年度厚生労働科学研究費補助金疾病肝炎等克服政策研究
『職域等も含めた肝炎ウイルス検査受検率向上と陽性者の効率的なフォローアップシステムの開発・実用化に向けた研究班 』(H29-肝政-一般-004)
研究代表者 国立国際医療研究センター 是永 匡紹
◎健康経営のためのウイルス肝炎対策
主に企業の視点で肝炎対策について、検査、精密検査、治療中の労働者の配慮の方策、健康経営の観点などに言及しています。
2014~2016年度厚生労働科学研究費補助金疾病肝炎等克服政策研究
『職域におけるウイルス性肝炎患者に対する望ましい配慮及び地域を包括した就労支援の在り方に関する研究 』(H26-肝政-一般-002)
研究代表者 東海大学 渡辺 哲
職域における中途障害者に対する関係者間の望ましい連携のあり方
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本研究班では、主に就職後に発症した中途障害者を対象に、その就労継続支援に資する情報を掲載しています。両立支援関係者や当事者に登壇をいただいた研究会の報告書や、産業保健職・人事担当者向け 難病に罹患した従業員の就労支援ハンドブック、雑誌労働の科学に全12回にわたって掲載を両立支援に関する連載が掲載をされています。本成果物や出版物を確認いただくことで、就職後発症した難病患者の両立支援についての知見を深めることができます。
2014~2015年度 厚生労働科学研究費補助金政策科学推進研究事業(H26−政策−若手−013)
『職域における中途障害者の実態調査とそれに基づく関係者間の望ましい連携のあり方に関する研究』
研究代表者 北里大学 江口 尚