両立支援の教育資材・自己学習資料とは、両立支援の実践を行うため準備として具体的な方法論を学ぶための資料集です。具体的な事例に当たる前に、ここで学んでから実践に活かすことができます。ステークホルダーごとに抑えておくべきポイントが違うので、それぞれまとめています。十分な時間が確保できる状況であるなら、自分以外のパートについても学んでみるとほかの支援者がどのようなことを重視して対応しているかわかるので両立支援の広がりについて理解できると思います。
目次
事業場向け
中小企業向け両立支援研修
大企業と比較して専門人材が不足していたり、配慮余地が少ない中小企業であっても企業経営の一環として両立支援を実践する意義と工夫について解説されています。研修後の両立支援の理解度などの向上が見られます。(厚生労働科学研究立石班19JA1004)
両立支援復職ガイダンス・標準的な考え方
主に産業医向けに作成されています。428事例を解析して作成した復職ガイダンスでは、職場復帰に際し、着目すべきポイントと配慮の考え方について構造化して考えることを推奨しています。(労災疾病研究立石班160601)
(嘱託産業医向け)「がん就労」復職支援ガイドブック
産業衛生専門医アンケートをベースとして作成されています。嘱託産業医が両立支援を行うときに注目すべきポイントについて、重要度ごとに整理しています。(厚生労働科学研究高橋班H22-がん臨床-一般-008)
医療機関向け
症状別配慮集自己学習サイト
医療機関で実施する両立支援のうち、事業場とのコミュニケーションツールである「主治医の意見書」を作成するためのノウハウが公開されています。(厚生労働科学研究立石班20JA0601)
両立支援医療機関映像コンテンツ
両立支援職場映像コンテンツ
医療機関のスタッフにとっては仕事をイメージすることは容易ではないと思います。そこで、いくつかの仕事のデジタルコンテンツを作成し、公開しています。(厚生労働科学研究立石班20JA0601)
(公開分)
・プラントオペレーター
・靴工場
・ホテル
・鉄鋼業
・物流倉庫
肝炎医療コーディネーターマニュアル
肝炎医療コーディネーター※が両立支援を実践する際に必要な情報がまとめられています。(厚生労働科学研究渡辺班H26-肝政-一般-002)
※肝炎患者が適切に医療を受けることができるようコーディネートする、医療機関・職場などを問わず資格取得することが可能。